
支援活用事例
創業以来最高の売上を達成
事業者名
株式会社シュタール
事業内容
金属加工及び卸売業
事業者データ
- 代表者/林 直也
- 所在地/諏訪市豊田123-5
- 従業員数/100名
- 連絡先/0266-57-7455
- URL/https://www.stahl-ltd.co.jp/
活用した補助金・支援制度等
よろず支援拠点事業、中小機構ハンズオン支援
企業の現状及び支援の経緯

同社の企業の経営課題としては、コロナ禍による売上減少からのV字回復と生産力アップが大きな課題となっていましたが、しっかりした方針が無かったために一時的な対策となっていました。
伴走支援を続けた結果、年度方針を作成できるまでになり、新年度には、「安全」、「健康」、「品質」、「生産性」、「売上」の数値目標を設定するにいたりました。しかし、やるべきことが明確になった一方で、目標が多すぎて、何から手を付けてよいかわからない状況に陥ってしまいました。
そこで、製造部門と営業部門に分かれて、それぞれ具体策を見出して実行していくことにしました。
また、よろずの支援だけでは対応が難しいと判断したため、中小機構のハンズオン支援事業を紹介しました。その結果、営業部門の取り組みはこちらをを利用しつつ、製造部門の課題についてはよろずで担当することにしました。
実施した支援内容
まずは年間方針に対して課題を洗い出し、取り組みの優先順位を評価しました。
製造部門では、「安全」、「健康」、「品質」、「生産性」の4つの重点課題について、それぞれ重点実施項目を設定することから始めていただきました。その後、計画と具体策及び期限と振り返りを一覧で把握できる帳票を作成し、目標数値に対する毎月の進捗を追うようにしました。
品質に関しては、M&Aを実施した東北工場で品質に関する課題があったため、その原因分析と対策について検討しました。根本原因は能力や技術ではなく、元の企業の仕組み・風土に問題があると判断し、教育や手順の具体化等により改善を図りました。
支援の結果及び今後の展開等
並行して実施した営業部間のハンズオン支援によって、営業活動やターゲットの見直しが図られ、利益率の高い取引先を重点的に攻略することで受注が増加しました。一方で、生産性の向上が喫緊の課題となった製造部門では、スピードアップを優先するあまり、事故やチェック不足による品質トラブルが起きて手戻りが発生しないように、チェックの頻度を上げたり、手順の再徹底を図りました。これら収益性の高い顧客を中心とした営業活動や収益性の低い案件の効率化を図ったことで、結果的に売上アップへ繋がり、10月には単月売上過去最高を更新することができました。
今後は取り組みが一過性で終わらないよう、PDCAを回していくためにも、中期経営計画を立案していくことに着手していく予定です。
参画機関
(独)中小企業基盤整備機構
担当部署
公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点
〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086
[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp
※[at]は@に置き換えてください
支援を受けて
今までは属人的で行き当たりばったりの取り組みが多かったが、今回の見える化からの評価分析により再現性を高めることができたり、会議の進め方が変わったりと、大きな変化が生まれてきました。
経験と感覚で捉えがちだったことが自ら気づき考えることができるようになりました。
工場長 新井 弘美 氏
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