
支援活用事例
学習塾の注力事業を見定めて売上増を目指す
事業者名
株式会社エイチツー軽井沢(寺子屋グループ)
事業内容
教育・学習支援業
事業者データ
- 代表者/細川 保英
- 所在地/佐久市岩村田758
- 従業員数/10名
- 連絡先/0267-54-8339
- URL/https://i-terakoya.com/
活用した補助金・支援制度等
よろず支援拠点事業
企業の現状及び支援の経緯

同社は、2008年に個別指導の学習塾部門を創業し、後に通信制高校学習センターの「寺子屋高等学院」、外国人労働者向けの「寺子屋日本語教室」を営業部門として展開しています。通信制高校学習センターは、全国に拠点を持つ鹿島学園高等学校と、長野県上田市に本校を置くさくら国際高等学校の学習等支援施設として運営しています。寺子屋グループでは一人ひとりの子どもの学びを大切にしており、定着率は90%を超えています。しかしながら、コロナ禍や物価高騰の中で十分な利益が確保できず、経営の改善が求められる状況となりました。今後の売上拡大のために新たな取組や施策が必要と考えていた時に、金融機関からの紹介を受けて、売上向上、新規事業のアドバイスを求めて同社専務からよろず支援拠点にご相談いただきました。
実施した支援内容

1.強みの確認
競争が激しい学習塾市場の中で当社の強みは個別指導と、通信制高校の運営であることを確認しました。
2.利用料の確認
物価高騰の中、適正な利用料を検討した結果、特に学習センター利用料は全国平均からも低く、思い切った値上げが必要でした。
3.施策を通信制高校に絞る
海外展開を検討されていた専務は東南アジアを視察し新しいビジネススキームを検討しましたが、最終的に売上拡大の施策として、通信制高校の利用料の値上げと学生増を優先することを決断されました。
4.学習センターからキャンパスへ
上記検討中、現在の会社の近くに広い空き物件が見つかり、通信制高校のキャンパス化の申請が可能になりました。キャンパスになることで、1か所による高卒認定が可能になり、学生たちにより充実したサービスの提供ができ、今以上に生徒の確保と売上増が期待できます。
支援の結果及び今後の展開等

現在は、令和8年4月通信制高校キャンパス化に向けて準備を開始したところです。専務は会社の理念を大切にしながらも、経営に危機感を感じ、常に事業拡大のためのアイデアを考えています。支援では、専務の想いやアイデアをお聴きしながら、考えを整理し方向性を決めていく意思決定を伴走させていただいています。専務が考える次の取組は、子どもが安心して大人になれる土台を作るため、フリースクールを開講し、通信制の高校と連動した支援を行うことです。実現のための課題はまだまだ山積みですが、一つずつ解決しながら経営基盤を固めていくために、引き続き支援を継続する予定です。
参画機関
取引先金融機関
担当部署
公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点
〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086
[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp
※[at]は@に置き換えてください
支援を受けて
教育を本筋に置きながら、現代の子どもたちと会社の成長について考えることは盛りだくさんですが、売上に固執してしまうと理念の浸透が難しく、事業継続が難しくなります。よろず支援の面談では私自身の考えを整理していただいたり、新しい情報を提供していただくことで考えがまとまり、会社の新しい方針の意思決定のために助かっています。
専務取締役 細川 英寿 氏
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