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100年企業の人事ブランディング 「育ち・育てる」売上・採用・事業拡大を実現

事業者名

巴協栄リネン株式会社(巴屋グループ)

事業内容

リネンサプライ事業

事業者データ

活用した補助金・支援制度等

よろず支援拠点事業

企業の現状及び支援の経緯

100年を迎える事業を承継・さらなる進化をはかりたい
巴屋グループの中核である「巴屋」の後継者である相談者(相談当時、子会社である同社巴協栄リネン専務)は、幼少期からリネン工場と関わってきました。100年を迎えるこの事業をいずれ託される、そんな周囲の期待を背負いつつ、社員の幸せのため、笑顔のため「新たな組織づくりで進化をはかりたい」という思いを温めてきました。現状は、相談者自ら学卒社員を育て、定着率を向上させるなど成果を上げる一方で、事業承継や人事制度、社員育成の課題は多岐にわたり苦心していました。そうした中、金融機関の担当者とともに、長野県よろず支援拠点に相談がありました。

実施した支援内容

【相談者・武田揚介氏】

互いの強みを生かした「思いの事業承継」
まず、すぐ制度を作るのではなく、巴屋グループの3代目社長、4代目となる相談者(専務)、それを支える幹部の強みを生かした「思いの事業承継」から着手しました。

幹部とともに人事ブランディング「育ち・育てる」
つぎに「100年企業の人事ブランディング」を提案し、人事委員会を発足して、幹部と検討を重ねました。人事制度と育成が課題でしたが「人が入らなければ育成も進まない」との考えから、採用活動に着手し、年間休日を増やす取り組みを実施しました。その後、幹部育成の強化を図るため、ポリテクセンター長野の活用を提案し、幹部とともに新しい人事制度を作り、幹部主催による説明会の実施まで支援しました。

支援の結果及び今後の展開等

【「育ち・育てる」育成面談】

人事ブランディングにより売上・採用・事業拡大を実現
「育ち・育てる」をテーマに掲げ、年間休日を23日増やした結果、ハローワークから8人の採用に成功しました。事業承継後、同社の売上は前期比121%、巴屋グループ全体では前々期比で前期120%を達成し、さらに、コインランドリー・フランチャイズ事業も新たにスタートしました。また、人事委員会を通じて、幹部が大きく成長し、その影響で、部下社員も着実に育ってきています。今後も笑顔と「シンカ(進化)」のため、次の100年、その先へつながる支援を予定しています。

参画機関

長野県能力開発促進センター(ポリテクセンター長野)、取引先金融機関

 

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)

[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086

[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp

※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

ありたい未来を伝えるだけでなく、その未来を達成するための働き方を一緒に考える「社員と共に考える大切さ」を実感しました。人事制度導入により新卒者にも自分の将来の見える化をしてもらえました。100年後も続く企業にするため、社員が自らやりたいことを後押しするトップでありたいと思っています。

代表取締役会長 武田 揚介

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