
支援活用事例
在宅療養家庭のニーズから医療的ケア児等用の搬送器具を開発
事業者名
ファミリー・サービス・エイコー株式会社
事業内容
医療機器・オーラルケア製品・洗浄器等の企画・開発・製造
事業者データ
- 代表者/石田 幸司
- 所在地/長野市居町43-1
- 従業員数/48名
- 連絡先/026-259-3101
- URL/https://fs-eiko.co.jp/
活用した補助金・支援制度等
専門的コーディネーターによる伴走的支援事業
企業の現状及び支援の経緯

同社は、磁気治療器などの医療機器、歯ブラシなどのオーラル製品、そのほか浄水器やシャワーヘッドなど、ヘルスケア関連製品に新しいアイデアを取り入れている開発型企業です。
信州医療機器事業化開発センターでは、令和4年7月に大町市の北アルプス広域消防本部の救急救命士から、医療的ケア児(※)が在宅療養中のご家庭において、骨折しやすい医療的ケア児を災害時に搬送する手段が無く、迅速な避難ができないという課題をいただきました。
そこで、真空成形型式副木などのエアバックを応用した医療機器の製造・販売に実績のある同社と救急救命士と共に在宅療養中のご家庭を訪問してニーズをお聞きし、医療的ケア児を安全、迅速に搬送可能な器具の開発に取り組むことになりました。
(※)医療的ケア児:NICU(新生児特定集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な子どものこと。
実施した支援内容

信州医療機器事業化開発センターでは、医工連携プロジェクトマネージャーが中心となって、マッチングから開発、販路開拓に至るまで総合的に伴走支援を行いました。
・医療的ケア児が在宅療養中のご家庭のニーズと、同社の製品化技術をマッチング
・広域消防本部の救急救命士と協力し製品仕様の検討
・医療的ケア児の診療を専門とする長野県立こども病院を紹介し、試作品への助言と評価
・医療的ケア児向けの介護・福祉機器を販売する医療機器販売業者とのマッチング
・商品化に関するプレスリリース支援
・救急医療の国際学会「EMS Asia 2023」併設の企業展示会やその他の国内展示会への出展支援
支援の結果及び今後の展開等
医療的ケア児等の重い障がいを持つ子どもたちは、動きが少ないために骨の未発達や栄養上の問題、薬剤の影響等で骨がもろく骨折しやすい状態にあります。新たに開発した搬送器具「ボディーフィットストレッチャー」は、このような子どもを安全に搬送するための器具であり、本品から空気を抜くことによって体に合わせて器具の形状を保持し、持ち上げた際に骨にかかる負担を小さくすることが可能です。
医療的ケア児等の在宅療養家庭や病院、福祉施設などにおいて災害などにより緊急的な避難が必要とされる場面で、対象者への負担を最小限にして安全、迅速に搬送することが可能になりました。
今後は、成長した子どもや成人用の搬送器具もラインナップして、より多くの障がい者を対象とした搬送を可能とすべく開発支援を継続していきます。
参画機関

北アルプス広域消防本部、長野県立こども病院、信州大学医学部小児医学教室
担当部署
公益財団法人長野県産業振興機構 信州医療機器事業化開発センター
〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[TEL]026-217-1634 [FAX]026-226-8838
[Email]med[at]nice-o.or.jp ※[at]は@に置き換えてください
支援を受けて
ご支援をいただいた効果として、これまで知見の無かった医療的ケア児などの障がいを持つ子どもやそのご家庭のニーズに触れることができ、まだまだやらなければならないことが山積みであることが認識できたこと、在宅療養家庭の皆さんと広いネットワークを持つ県の医療的ケア児等支援センターや支援団体、信州大学医学部小児医学教室、販売業者の方々とマッチングしていただき面識ができたこと、支援いただいたプレスリリースによりテレビ放映や新聞報道をしていただき当社の活動を広く周知できたことが挙げられ、大きな成果が得られました。
取締役専務 小川 宏 氏
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