
支援活用事例
白色申告から青色申告にむけてパソコン会計への取り組み
事業者名
民宿 松尾
事業内容
宿泊業
事業者データ
- 代表者/林 千代子
- 所在地/木曽郡木曽町福島字松尾3221
- 従業員数/5名
- 連絡先/0264-22-2826
活用した補助金・支援制度等
よろず支援拠点事業
企業の現状及び支援の経緯

同民宿は昭和49年に創業し、これまで50年近くにわたり白色での申告を行っています。申告にあたっては、日々現金出納帳を作成し、それに基づいて各科目に分類して収支内訳書を作成しています。現状、青色申告に切り替えることにより、特別控除として所得から10万円または55万円以上(最高65万円)の控除を受けることが可能です。ただし55万円以上の控除を受けるには、正規の簿記により作成された貸借対照表と損益計算書の作成が必要となります。手書きによる会計処理では簿記の知識が必要であり手間がかかることなどから、これまで青色申告への移行を躊躇していました。そこで、青色申告特別控除以外のメリットについても詳しく説明し、さらにパソコン会計導入による記帳の便利さについて詳しく説明することにより、関心を高めていただきました。
実施した支援内容

パソコン会計導入にためらいを感じていることから、会計ソフトを使い、実際の経理処理の仕方についてパソコン画面を見ながら説明しました。現金出納帳を開いて一つの取引を入力するという簡単な操作により、同時に複式簿記により相手科目帳簿にも反映される状況を見てもらうことで、これまでの手書きによる処理と比べパソコン会計ソフトの利便性さを理解していただきました。さらに、決算書の作成や減価償却の計算などの簡便性と数字の正確性などについての理解が得られ、また、導入後のサポートについても、メーカーや販売代理店に加え、青色申告会や商工会の記帳指導も紹介しました。
支援の結果及び今後の展開等
令和5年分の確定申告は白色申告で行いますが、経理処理は手書き帳簿と並行してパソコン会計による処理を行い、令和6年分は青色申告に切り替え、パソコン会計による帳簿の作成を目指しています。導入に向けてはメーカーのサポートもありますが、県内の弥生製品の販売店から気軽にサポートを受けられる仕組みを紹介し、青色申告会や商工会の支援もあることから導入に向けての不安を軽減することができました。
担当部署
公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点
〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086
[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp
※[at]は@に置き換えてください
支援を受けて
実際にパソコン画面を見て、より具体的な会計処理の方法や説明を受けることができ、導入に向けて大いに関心を持つことができました。(県内の弥生製品の販売店の「友の会」に入会)パソコン教室で会計ソフトを勉強し、パソコン会計による申告を行いたいと考えています。
代表 林 千代子 氏
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